思春期の心と向き合う

子どもと向き合うにあたり、色々と本から学ばせてもらっています。

どんな感情も経験も、子ども個人のもの。

そう割り切ることは簡単ではありません。

 

子どもが泣いてたら、私も辛いし早く泣き止んでほしい。

子どもが友達関係で悩んでいたら、危ないことにならないよう助言してあげたい。

 

でも介入するレベルは子どもの成長とともに下げていかねばと最近読んだ本から改めて思いました。子ども個人の感性が、たくさんの経験で磨かれることを祈ります。

以下、

「10代の子をもつ親が知っておきたいこと」

水島広子著より引用です。

 

感情によってその状況の意味がわかれば、自分に何が起こっているのかを知ることができます。味わうべき感情は味わい、状況を変化させる必要があれば変えていくことができるのです。そのようにできれば、感情が本来の役割を果たしたと言えます。

もしも感情というものがなかったら、行き先に危険があるのにそのまま突っ込んでしまったり、自分の権利がひどく侵害されているのに何も感じないで放置したり、ということになりかねません。つまり、感情とは、痛みのような身体の感覚と同じく、本来は自分を守るための防御能力として人間に備わっているものだと言えます。このことを子どもが理解でき、自分の感情によく触れてみて、適切な形で生かせるように教えていくことが、大人の務めです。

ママ友は「境界線」を引けると楽になる

1人行動が楽で、保育園から就職するまで極力ぼっちを貫いてきました。

就職した会社でチームワークは求められるものの、営業職なので基本外回りの単独行動。

そして寿退社。

コミュニケーションについては色々と未履修のまま、家庭に入ってしまいました。

 

外に働きに出ず、住居がある地域を拠点とした子育てはまさしく女社会。

子連れでママ友と集まったり、習い事教室や公園、幼稚園などでママ達と世間話をする時は、

よほど気心の知れた仲でもなければ緊張の連続でした。

とにかく話題選びが難しい。

「この人の地雷ポイントはどこだろう?」

と考えると、前職や出身地、家族やお出かけの話題もなかなか振るのが憚られます。

何故ならそこから職業スキルの有無や親族からのサポートの有無、娯楽費格差といったデータが透けて見えてしまうから。小さな子どもの育児中は特に親の行動が制限されて、親の欲求が満たされにくいため、少しでも自分より時間的、経済的に自由度が高い家庭の存在を目の当たりにすると心が波立つ人が多いように感じます。これは私自身もそうでした。

 

そして、面倒くさいことに察する、気遣いがとにかく求められるなあと思いました。

ママ友同士は、たとえ相手が気に食わなくても、わが子が不利益を被ることはなんとしても避けたいわけです。

そこで表面上は笑顔でニコニコ挨拶。

でも心中では完全にシャットアウトされてたりします。

まあ所詮一時期の関係と割り切ればそれでも良いかと今は思えるのですが、子どもの友達を増やすのは母親の努力と思い込んでた時期はママ友作り、ママ友に嫌われないことに必死でした。

この時期は相手の顔色を伺う毎日で、本当にしんどかった。

でも本で以下の文章を読んでとても楽になりました。相手と自分の境界線をきちんと引くこと。自分の領域に責任をもつこと。

アドラー心理学にも似たような考え方があったように思いますが、すぐ相手に感情移入してしんどくなる気持ちを守ったり、察してちゃん傾向にある私自身を律するにも役立つ考え方でした。

 

........

 

「境界線」の問題とは何かと言うと、それが「自分の問題」なのか「相手の問題」なのかが分からないということ。(中略)

本来、自分がどんな気持ちであるかがわかるのは本人だけですし、どうしてほしいか伝えるのも本人の責任ですね。それを勝手に顔色を読んで、「不機嫌なのではないか」「本当は⚪︎⚪︎してほしいのではないか」などと気を遣ってしまうというのは、一見相手のことを考えているようですが、実は相手の領域に踏み込んだ姿勢です。(中略)

それぞれがある程度自覚して、「これはあの人の問題として尊重しなければ」「気になっても手を出さないようにしなければ」「あの人にはあの人の考えがあると認めなければ」などと境界線を守ろうと努力しているものです。

 

(「怒らない子育て」水島広子先生著)

 

.........

 

乱暴な言葉を使えば、

「相手がどう思おうが自分のことじゃないから、知ったこっちゃない」

ということですかね。

勿論人とした最低限の気遣いは欠かさないようにしたいと思いますが、自分がしんどくなってイライラしてはもったいない。

そしてママが子どものために友達をたくさん作ってあげるより、

難しい人、自分と合わない人との接し方を身をもって示したり、伝えてあげるほうがずっと子どもにはプラスになると今は思ってます!

 

 

 

思春期の特徴

『思春期デコボコ相談室』大下隆司先生著

 

1番上の子が新小4になるのを目前に、

思春期の足音が聞こえてきました。

外で遭遇しても、お友達と一緒なら親は無視。

親からの声がけに対して「うるさいなあ」と返してくる。まあ寝る時は一緒に雑魚寝してるのでまだまだ可愛いものです。

 

で、自分も思春期、面倒くさい感じにこじらせてたので、予習すべく冒頭の書籍を読ませてもらいました。

 

読後の感想としては、、思春期、親は聞き流すスキルが最重要だと思った。鈍感力ともいうのか。3人の幼子を育てている時期は、「忘れるから生きていける!」と本気で思うほど毎日が忙しく騒がしく大変だった。

記憶力があること、人の感情に敏くあることは働く場面によってはマイナスかもしれない。

特に人相手の感情労働においては、忘れる!気づかない!(見ざる、言わざる、聞かざる、みたい)は必要なスキルに思える。

以下覚書メモ。

 

◉気分のムラが激しく振り回される

10代の脳は未成熟で不安定

気分の浮き沈みが激しく、前頭葉の発達途上で感情のコントロールが難しい

 

◉すぐキレる

怒りや恐れをつかさどる扁桃体が過剰反応

言葉や行動に攻撃性が現れる

 

◉好きなものにハマりやすい

思春期脳は興奮しやすく、興奮こそが脳の発達を促します。興奮するとそのシグナルが脳の回路をつなぎ、脳を成長させていく。だから脳が興奮しやすい思春期にはたくさんのことを学習し、記憶していくことができるのです。

何かにハマっている時は脳が成長しているとき!

 

◉すぐパニック

計画、決定、判断をつかさどり、衝動性をコントロールする前頭葉が未発達。計画を立てることが苦手で、判断力に欠け、危機的状況に陥るも、脳のネットワークが整っていないため扁桃体が出した不安や恐怖のシグナルが冷静な判断をつかさどる前頭葉までたどりつけない。

結果パニックになりやすい。

本人が落ち着いてから、対策の提案やスケジュール管理を一緒に考えるのが良い。

 

◉忘れっぽい

脳のつながりが未発達で、一度に複数のことをするのが苦手。著しく注意散漫で周りで起きていることに注意が払えない。

物をなくす、片付けられないなど。

 

◉我慢が苦手

運動習慣が効果的

 

◉思春期は30歳まで続く

遅い反抗期はありえる。

子どもは親と違う自分なりの価値観を見出したい。親は1人の人間として見守ります。

 

◉社交不安障害

思春期に現れやすい。

自律神経の興奮を静めるにはまず恐怖や不安を感じる脅威から離れて、安全な場所、安心できる人のそばにいること。

またセロトニンを増やす活動、SSRIも効果的。

 

◉「いい子」は過剰適応の産物

(これ自分にも覚えあり)

幼い頃からがんばって周囲に「過剰適応」してきたけれど、いい子でいるエネルギーが切れてしまった。

いい子でいられるということは、たぶん他の子より前頭葉がちょっとだけ早く発達していて、感情の抑制がきくのだと思う。子どもらしい感情や欲望を抑えて周りに合わせることができちゃう賢い子。親や先生からは「できる子」として期待され、友達からも何かと頼られたりして、意に添わなくてもつい、いい子をやってしまう。

思春期を迎えて脳の情緒的な部分がすごい勢いで発達してくると、前頭葉が本能を抑え切れなくなってきて、周りにとっての「都合のいい子」ではいられなくなる。それは自然なことで、そこで方向転換できれば良いのですが、過剰適応の子は自分への期待値も高く、周りの期待に応えられない自分が受け容れられない。

でも自分では言語化できないものだから、おなかが痛くなったり、血圧が下がって起きられなくなったり、体に症状が出てくる。それだけすごく無理をしてきたわけで、その子たちにとって学校はまさに戦場。お子さんは学校を休ませてもらえて、戦線離脱できたことで本当に救われたと思いますよ。

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「不安」の対処法

「10代の子をもつ親が知っておきたいこと」

水島広子著より

 

「感じるしかない不安」を抱えている時期には、身近な人たちのサポートも必要です。新しい学校に入る時に、周囲が期待して次々とプレッシャーをかけてくることか゛不安を強めるということがよくあるからです。ですから、まわりの人たちに、自分が今どういう不安を抱えていて、何に気をつけて生活しているのか、その上でどういう協力をしてほしいのかを伝えて、理解したり共感したりしてもらうことが必要です。これは不安を和らげるだけでなく、対人関係の質を向上させることにもなるでしょう。感情を打ち明けあったときに人は最もつながりを感じるからです。また、「良かれと思ってやっているのに」というズレを生まずにすみます。

そしてそのように対人関係の質をよくしておけば、実際に困ったことになっても協力を容易に得られるでしょう。そのためにも不安を自分1人で抱え込んで何とかするのではなく、自分の状況を身近な人に説明したり相談したりすることの価値を教えてあげたいものです。子どもにそう教えるためには、大人自身が、自分の不安について同じように対処している姿を見せることが大切です。つまり、自分の不安を当然のこととして認め、それを抱え込まずに人に相談したりしながら乗り越える姿を子どもに示すことで、子どもは多くを学ぶことができます。

 

.......

 

『自分が今どういう不安を抱えていて、何に気をつけて生活しているのか、その上でどういう協力をしてほしいのかを伝えて、理解したり共感したりしてもらうこと』

これが特に難しい。

歳を重ねるに連れ、個々人で置かれている環境が違ってくるのをひしひしと感じる。

結婚するしない、子ども産む産まない、子どもは1人、2人、3人?、共働き?専業主婦?

例え子どもが1人だったとしても、個々のケースで千差万別。相手のステレオタイプで判断されないために、自分の状況を相手に伝わるようにかつ正確に伝えるのはとても重要だと思う。

 

頭では分かっているが、私はそれができなくてできなくて、はや子育て9年目。私の場合、元々自分と相手の境界が曖昧で、自分の感覚が掴みにくいため、言語化に時間も労力も随分かかってしまう。

しかしこれは昔から避けて通ってきた苦手分野なので、ようやく向き合う時が来たのかもしれない。1番古い記憶では、保育園の時から集団行動の面倒を避けて1人でいることを選んでいた。相手に自分の思いを分かってもらうように伝える努力をする。全部自分のため。自分のために時間をとって、自分のために言語化する。

そうして自分を丁寧に取り扱うことで、不安にも対処していけたら良いな。

 

 

15年ぶりの就活

新卒で入った会社を寿退社し、3人の子出産&育児を経て15年ぶりに就活してます。

 

大学生だった時は仕事選びに何にもこだわりがなくて、

全国どこに飛ばされても良い!!

しんどいこといっぱい経験したらその分「成長」できる!!

 

って思ってました。会社勤めの大人からリアルな現場話聞くこともなく育ったので、本当に無防備な就活生だったなぁと思います。

 

今振り返って、一体自分のどこがどう「成長」したか?と考えると、

「自分と家族の生活をいかに守るか判断する力がついたこと」だと思います。

 

その判断力をもってして、

就活で大事にしてるのは以下4点。

1️⃣完全在宅

2️⃣週2〜3勤務

3️⃣1日4〜5時間勤務

4️⃣子育てに配慮してくれる企業

 

え、ほんまに働く気ある?

って思われる方もいらっしゃるかもですが、

今の私のキャパではこれが限界。

それぞれの基準については一つ前の記事に少し詳しく書きました。

 

それでも条件に合う求人はいくつか見つかり、

応募したり落とされたり進んだりしています。

特殊スキルも無いのに完全在宅可能とか、アフターコロナだからこその求人だとありがたく思います。

 

ちなみに使ってる求人サイトは以下。

◉エン転職

◉エン派遣

◉しゅふJOB

◉engage

 

情報量が多い順に並べてみました。

エン転職は正社員求人多めなので、

仕事内容も具体的に分かりやすく記載があり、福利厚生も手厚い印象です。

「看護休暇」という制度があることを初めて知って、子どもの体調不良時に有給外で使えるのはありがたいなと思いました。

しかし勤務時間は長めで時短と記載されてても実働7時間とか。週の稼働も最低でも4日は必須。まあ正社員ですからね。。

 

そしてそれ以降の求人サイトは徐々に情報量が減っていきます。

正規雇用で稼働日数や時間は少なくなる分、私の希望する就業条件に当てはまりやすいのですが、困るのが「何をさせられるのかよく分からない」!!!

 

一例として、個人事業主向けの情報商材販売求人がありました。

パンフレット等を見て問い合わせされたお客さんに商品説明をするらしいのですが、なんと未経験可で時給2,000円!?

週3〜、1日4時間〜🆗なんですが、企業のHPを見てもカタチばかりで情報ペラペラ、何を販売してる会社なのか今一つ分かりません。

 

お金は欲しいし、自分の希望条件は押さえたいが...納得できないことをやり続けるとしんどくなる、、という性格もあり、よく分からないものには近づかないでおこうと思います。

 

ちなみに今年、保育士の資格は取ろうと思ってるのですが、唐突に久しぶりに英語が読みたくなり、英検の問題集もパラパラしています。

目標は、毎日違う職場で違う仕事をすること!

 

 

再就職準備

新卒で入った会社を寿退社してブランク10年。

4月から長男長女は小学生、末っ子次女は年少クラスになります。

 

これまで個人事業主として子どもの体調に合わせた働き方を6年ほどしてきましたが、やり甲斐はあるものの労力に見合う収入が得られず、パートでの企業就職を検討しています。

 

【譲れない条件】

・完全在宅

子どもの急な体調不良、休みに対応

体力が無いので通勤無しの働き方希望

また学校の夏期休暇時、帰省や子どもが遊べる施設に移動しての勤務に対応できるため

(長男が学童施設は完全拒否)

 

・週2〜3勤務

これまで続けてきた仕事の時間も確保しつつ、今後に向けた勉強の時間も取りたいため

 

・1日4〜5時間勤務

私の体力的な限界と、小学1年の長女の帰宅時に仕事を終えていたいため

(ここにきて本人が学童施設を希望のため変更の可能性あり)

 

・子育てに配慮してくれる企業であること

学校行事や、子どもの急な通院にも配慮してくれると助かります

 

家族に心身の余裕をもって接することができる働き方が、今の私には最重要。

10年前とは優先順位が随分変わったなあと思います。ゆくゆくはまた教育関連の仕事に就けたら良いなあ。

熱がないと学校は休んじゃダメですか?

わが家の子どもは家にいるのが好きで、幼稚園も小学校もできれば行きたくないようです。

半年前に長男が不登校気味になったこともあり、夫婦で話し合って、登校は強制しない、心身がしんどい時は休ませる、ということにしました。

でも、「心身がしんどい」って、基準曖昧ですよね。本人の自己申告でしかはかれません。だから一般的には「37.5度を超えると発熱」という基準が設けられてるのでしょうね。

そういうわけで、子どもに「行きたくない」と言われると毎回結構判断に迷います。

子どもは幼稚園や学校に行くもんだ!と力技で行かせるのも1つだと思いますが、わが家の場合はそれではうまく行きませんでした。

 

夫婦で相談して、一応基準を決めました。

小3長男の場合

➡️基本的に行きたくないと言ったら休ませる

 

年長長女の場合

➡️親の都合を調整できるときは付き合って休ませる。ただ、登園したら気持ちが上がって、お迎え時には帰りたがらないくらい園生活を楽しんでいるので、基本的には行かせる。

 

最初は基準を決めても、私が積極的に破っていました。「ちょっと頑張れば登校できるのでは?」「行っておいた方が勉強も遅れずに済むのでは?」という欲が出てしまうので、夫に嗜められることもありました。

「怠けたくて嘘をついているのでは」という疑いの心もあったと思います。大人でも天候や周期で体調が悪くてしんどい時があるのに、まだまだ小さい子どもに対してそんな厳しい目を向けていたことに後からとても反省しました。

 

そして本人の申告に応じて休ませていると、少しずつ様子が変わってきました。

 

・これまで日曜日はサザエさん症候群に陥っていたが、カレンダーで1週間のスケジュールを見て、「来週は水曜日が早帰りできるから頑張ろう」と見通しを立てて気持ちを調整できるようになった

 

・行事準備や授業の進度を踏まえて、休んでも支障がない日、行っておいた方が良い日を自分で判断できるようになった

例えば音楽会の合唱に向けて新しい歌詞を覚える日だから、今日は行く。

図工の工作進度が遅れてるから今日は行く。等

 

長男から話を聞いているとつくづく真面目な子だなあと感じます。課されたことはちゃんとやり遂げようとする意志がある。ただ、精神エネルギーや体力が有り余ってるタイプの子ではないのです。自分に限界があるからこそ、要点は外さないように調整しようとしている。こんなに懸命に小学校生活をこなそうとしている我が子を信じていなかったことに深く反省しました。彼はもう充分頑張っている。

 

友達関係についても、色々試行錯誤しているようです。

長男は穏やかでゆっくりとした大人しいタイプ。外見も中性的で、小3の今でも女の子と間違われます。。加えて球技も不得意、走りも速くないとなれば「強さこそ全て」な小学生男子の中で、どちらかといえば軽んじられるポジション。就学前までは人が嫌がることをしない、優しい言葉遣いをする、と言った教えを素直に守ってきた彼なので、色々なお友達と接する中で圧倒されることもしばしばあったかと思います。

力では勝てない。それが分かっているからか、クラスメイトに喧嘩を売られたら切り返しの言葉を工夫していると言っていました。

相手が黙ったり、笑ったり、諦めたら成功。

相手の神経を逆撫でしてしまい、胸ぐらを掴まれたこともあると話していました。「実験失敗」と笑う長男に頼もしさを感じます。

読み書き算術以外の生きる術を、日々学んでいるようです。

長男の中で「今日は行かない」という基準が日々形成されていることを信じて、尊重したいと思います。