熱がないと学校は休んじゃダメですか?

わが家の子どもは家にいるのが好きで、幼稚園も小学校もできれば行きたくないようです。

半年前に長男が不登校気味になったこともあり、夫婦で話し合って、登校は強制しない、心身がしんどい時は休ませる、ということにしました。

でも、「心身がしんどい」って、基準曖昧ですよね。本人の自己申告でしかはかれません。だから一般的には「37.5度を超えると発熱」という基準が設けられてるのでしょうね。

そういうわけで、子どもに「行きたくない」と言われると毎回結構判断に迷います。

子どもは幼稚園や学校に行くもんだ!と力技で行かせるのも1つだと思いますが、わが家の場合はそれではうまく行きませんでした。

 

夫婦で相談して、一応基準を決めました。

小3長男の場合

➡️基本的に行きたくないと言ったら休ませる

 

年長長女の場合

➡️親の都合を調整できるときは付き合って休ませる。ただ、登園したら気持ちが上がって、お迎え時には帰りたがらないくらい園生活を楽しんでいるので、基本的には行かせる。

 

最初は基準を決めても、私が積極的に破っていました。「ちょっと頑張れば登校できるのでは?」「行っておいた方が勉強も遅れずに済むのでは?」という欲が出てしまうので、夫に嗜められることもありました。

「怠けたくて嘘をついているのでは」という疑いの心もあったと思います。大人でも天候や周期で体調が悪くてしんどい時があるのに、まだまだ小さい子どもに対してそんな厳しい目を向けていたことに後からとても反省しました。

 

そして本人の申告に応じて休ませていると、少しずつ様子が変わってきました。

 

・これまで日曜日はサザエさん症候群に陥っていたが、カレンダーで1週間のスケジュールを見て、「来週は水曜日が早帰りできるから頑張ろう」と見通しを立てて気持ちを調整できるようになった

 

・行事準備や授業の進度を踏まえて、休んでも支障がない日、行っておいた方が良い日を自分で判断できるようになった

例えば音楽会の合唱に向けて新しい歌詞を覚える日だから、今日は行く。

図工の工作進度が遅れてるから今日は行く。等

 

長男から話を聞いているとつくづく真面目な子だなあと感じます。課されたことはちゃんとやり遂げようとする意志がある。ただ、精神エネルギーや体力が有り余ってるタイプの子ではないのです。自分に限界があるからこそ、要点は外さないように調整しようとしている。こんなに懸命に小学校生活をこなそうとしている我が子を信じていなかったことに深く反省しました。彼はもう充分頑張っている。

 

友達関係についても、色々試行錯誤しているようです。

長男は穏やかでゆっくりとした大人しいタイプ。外見も中性的で、小3の今でも女の子と間違われます。。加えて球技も不得意、走りも速くないとなれば「強さこそ全て」な小学生男子の中で、どちらかといえば軽んじられるポジション。就学前までは人が嫌がることをしない、優しい言葉遣いをする、と言った教えを素直に守ってきた彼なので、色々なお友達と接する中で圧倒されることもしばしばあったかと思います。

力では勝てない。それが分かっているからか、クラスメイトに喧嘩を売られたら切り返しの言葉を工夫していると言っていました。

相手が黙ったり、笑ったり、諦めたら成功。

相手の神経を逆撫でしてしまい、胸ぐらを掴まれたこともあると話していました。「実験失敗」と笑う長男に頼もしさを感じます。

読み書き算術以外の生きる術を、日々学んでいるようです。

長男の中で「今日は行かない」という基準が日々形成されていることを信じて、尊重したいと思います。